2017年1月25日水曜日

カノン、ニス塗り途中。
いつもは全体的に少しずつ塗り進めますが、今回はまず裏板だけの作業に集中して、完成に持って行きます。このようなやり方は初めてですが、そのほうがいいかもしれない・・・とやってみて思いました。アンティーク仕上げだと傷も入れていくわけですが、楽しい作業な反面、結構疲れる(笑)というか、全体的に傷を入れるとなるとかなりの時間がかかるのです。なので、裏板だけ、という風に区切って作業していくと、より密度の高い作業が出来ました。

2017年1月6日金曜日

新年の初仕事。昨年から少しずつ改良を加えていたストラドと、カノンモデルが白木で完成しました。
カノンのほうは、言わずと知れた板厚のある楽器で、この厚みのある板を振動させるのは難しいと思うのですが、今回初めてトライしました。カノンの表板は、昨年お亡くなりになった職人さんから、昔譲っていただいたもので、かなりの年数が経っています。私たち夫婦にとって、憧れの存在であったその職人さんですが、「君たちには君たち自身の、すごくいい楽器が作れると思うよ!」と、いつも言ってくださっていました。その方が亡くなったあとも、私たちは健康で仕事を続けられているわけですから、その分、しっかり頑張ろうと思います。
ストラドのほうは、2015年に完成していたものでしたが、表板が割り材でかなりしっかりしているので、もう少し柔軟にしようと思い、一度はがして厚みを変え、バスバーも取り付けなおしました。